海外赴任中の持ち家はどうする?家族帯同のケースをチェック!
夫の海外赴任に帯同することになった…日本にある持ち家はどうすればいいの?
赴任中や帰国後の状況に合わせて、
- 売却
- 賃貸に出す
- 空き家にする
この3つのどれかになるよ!
海外赴任中、心配なことNo. 1といっても過言ではない持ち家の管理。
売るの?賃貸?空き家…?どうすれば良いか全く分からない…。
赴任中の持ち家管理については、一時帰国の時の対応や、家族の価値観によって選択が変わります。
この記事では、家族全員でタイ赴任予定のママが、
- 海外赴任中の持ち家管理の選択肢
- 売却・賃貸・空き家の流れと注意点
- わが家が空き家にした理由
を紹介します!
それぞれの概要やメリット、デメリットも含めて解説!読み終わる頃には方針がきまるはず…!
海外赴任中の持ち家の選択肢は3つ!【売却・賃貸・空き家】
海外赴任中の持ち家管理には、
- 売却する
- 賃貸に出す
- 空き家にする
という3つの選択肢があります。
それぞれの選択肢について、メリット・デメリット・おすすめの人を表にまとめてみました!
メリット | デメリット | おすすめの人 | |
売却 | ・まとまったお金が入る ・管理の手間がない | ・手続きが煩雑 ・売れない場合あり ・帰国時の家が無い | ・今の家に住む予定が無い ・住宅ローンの残債よりも高く売れそう |
賃貸 | ・定期的なお金が得られる ・家の劣化をある程度防げる ・帰国後も住める | ・仲介業者・借主とのトラブル ・一時帰国時に利用不可 ・借主が見つからないない場合あり | ・家の劣化が何よりも嫌 ・他人が住むのに抵抗が無い ・ある程度稼ぎたい |
空き家 | ・手続きが最も簡単 ・一時帰国時に利用できる | ・防犯上のリスクがある ・家の劣化が早まる ・管理費用がかかる | ・他人が住むのに耐えられない ・一時帰国時に使いたい ・誰とも揉めたくない |
- 今の家に住む予定が無い→売却
- 家の劣化が嫌すぎる人→賃貸
- 他人が住むのが嫌な人→空き家
って感じなんだね…!
正解は、家族の価値観によって違ってくるよ!話し合うのが何より大事。
売却する
帰国後は別の場所に住む予定!まとまったお金が欲しいな…
そんなあなたは「売却」がよいでしょう!
数千万のお金が手に入るのは大きいよね…!購入のときよりも高くなってたら、むしろ得をするケースもある。
海外赴任中に売却が決まったときは、更に複雑な手続きになる…!
事前に代理人を立てられなければ、契約のためだけに帰国する場合もあるよ。
- 帰国後に今の家に住む予定が無い
- まとまったお金が欲しい
- 購入時よりも土地の相場が上がっている
賃貸に出す
家が劣化するのが一番イヤ。ある程度収入が欲しい!
そんな人には、賃貸物件として貸し出すのがおすすめ!
帰国後もある程度綺麗な家に住みたいなら、賃貸がおすすめなんだね…!
空き家にすると、劣化がどうしても早くなる。劣化は絶対に嫌だ!っていう人はこっちかな。
ただ、住む人によっては、空き家より汚くなる可能性もあるよ…ここはもう、運まかせ…。
地味に嫌なのが、人とのトラブルだよね…。
治安が変わって急に帰国…とかになっても、「明日出てって!」とはいえないからね…。
あと、知らない内に全然違う人に貸されてた…とかもあるらしい。
賃貸にする際は、住宅ローンの問題も出てきます。
現在の契約は、「自分がここに住む」ことを目的にローンを組んでいます。
人に貸すときは、また投資用ローンに替える必要があるケースも。その場合、一般的に金利は高くなるそうです。
- 家の劣化をなるべく防ぎたい
- 急な帰国でも住む場所がある
空き家にする
他人に住まれるのが絶対に嫌だ。一時帰国のときも家を使いたい!
そんなあなたは、空き家一択です。
海外赴任中は、治安の悪化や感染症の拡大等で急な帰国が必要になることがあります。
「今すぐ帰国したい!」という状況でも、即対応できるのが空き家のメリットです。
荷物をそのまま残しておけるので、一時帰国中でも気兼ねなく過ごせます。
また、売却や賃貸に比べて、手続きが簡単なのも、赴任前には嬉しいポイント。
必要なのは留守宅管理サービスの契約くらいかな…?
他人との関わりが少なくて、スムーズに住むのがありがたい…!
超忙しい海外赴任前の準備。少しでも簡単な方が助かるよね!
ただ、もちろんデメリットもあります。
空き家では、盗難や放火の被害にあう可能性が高くなります。
また、定期的な換気や清掃ができないことで、カビや虫が発生し、通常よりも劣化のスピードが早くなる危険性も。
売却や賃貸のように、収入が入ってこない&防犯等の対策で管理会社を頼む…などをすることによって、出費が重なるのもデメリットの一つです。
- 他人が家に住むのがイヤ
- 一時帰国中に住む場所が欲しい
持ち家を売却する時の流れ&注意点
持ち家の売却を検討されている方に向けて、実際の流れや注意点を簡単に紹介します!
売却価格の相場と住宅ローンをチェック
まずは、売却する時の価格相場を調べることから。
不動産会社等の一括見積サービスを使って、だいたいの金額を出してもらいましょう。
金額が分かったら、住宅ローンの残債をチェック。今後の返済方法も再度検討します。
金額を見て、家族でもう一度「本当に売却するかどうか」を考えるのが大切!
売り方を決める(自分で or 仲介業者に依頼)
売却が決まれば、
- 個人売買(全部自分で)
- 不動産会社に仲介依頼
- 不動産会社に直接買い取ってもらう
のどれにするかを選びます。
個人売買は、不動産に関する知識がある人や、買ってくれる人が決まっている場合におすすめ。
不動産会社への仲介依頼は、最も一般的かつ安全な方法です。
相場より安くてもいいから、とにかく確実に買い取って欲しいケースでは、不動産会社への直接買取を依頼するのがおすすめ。
よほどの事情が無い限りは、仲介依頼がおすすめだよ!
不動産の査定&仲介業者を決める
不動産の仲介を依頼する場合は、信頼できる業者を選ぶことが何よりも大切です。
- 親身な対応
- 近隣の相場やデメリットも教えてくれる
など、「この人になら家を預けられる!」という人や会社を選ぶのがおすすめです。
忙しい時期だけど、必ず2社以上聞きに行こうね…!
ここで金額などの詳細が決まり、不動産会社が売却の手続きを始めます。
内見の準備
買主候補の人が下見にくる場合に備えて、家の中を整理しておきます。
一緒に立ち会う場合は、この家に住むメリットや注意点について、いろいろ伝えておくのも大切です!
売買契約を結ぶ
買ってくれる人が決まったら、売買契約を結びます。
このとき、ある程度の手付金を買主から受け取ります。
売主側の必要書類を揃えて、不動産会社等を交えながら、買主と直接やりとりをします。
海外赴任中で立ち会えない場合は、司法書士等を代理人として選定する必要があります。
私も今の家を買うときに立ち会ったよ!ほぼ業者さんが喋ってる感じだった
かなりの現金を持っていく必要があって、めっちゃビビったの覚えてる…
引き渡し&確定申告
もろもろの手続きが終わったら、家の中を空っぽにした後、買主に引き渡しを行います。
不動産を売ったお金は、海外赴任中であっても日本の確定申告が必要です。控除等が適用されるケースもあるので、詳細は専門家にご相談を!
賃貸に出す時の流れ&注意点
持ち家を賃貸に出す場合の手順はこちらです!
家賃相場と住宅ローンのチェック
売却の時と同じく、家賃相場や住宅ローンを最初にチェック。
家賃相場は、住宅情報が掲載されているサイト等で気軽に調べられます。
住宅ローンでは、残債と合わせて、「投資用ローン」への変更が必要かどうかもチェックが必要です。
「自分が住む家」として、住宅ローンを借りてるんだよね…!
賃貸にするなら「投資用の家」になる。借り換えが必要なケースがあるよ。金利が上がる場合も…!
住宅ローンを契約している業者に、事前に必ず相談し、指示を受けましょう。
契約の種類を決める(仲介業者の選定)
賃貸の契約には、
- 普通借家契約→期限の設定なし。借主が決める
- 定期借家契約→最初から期限を決めて契約する
といったものがあります。
帰国後に今の家に住み続ける場合は、定期借家契約になります。
また、管理を自分がやるか、仲介業者に任せるかといったことも選べます。
少しお金がかかっても、仲介業者にお願いした方がトラブルを防げそう…!
借主探しやその後の管理について、信頼できる仲介業者を選定するのがおすすめです。
入居者の募集&審査と内見の準備
仲介業者を通じて、入居者の募集を開始します。
下見に来る場合に備えて、片付け等の準備も忘れずに!
部屋をなるべく綺麗にした方が、住んでくれる可能性が高くなるかも…!
入居希望者に対しては、仲介業者に審査をお願いできますが、最終判断は貸主になります。
賃貸借契約を結ぶ
この人に貸したい!と思う人が見つかれば、賃貸借契約を結びます。
仲介業者と一緒に、大切な事柄の確認や書類の準備を行います。
管理&確定申告
賃料の徴収や修繕など、貸している間の管理は、基本的に管理会社を通じて行います。
管理会社への支払いの他に、固定資産税や大規模な修繕などについての費用負担は別途必要です。
また、賃料は不動産所得となるため、海外赴任中も日本の確定申告を行います。
海外赴任中の空き家管理の流れ
空き家管理のポイントは、業者や家族に管理をお願いすること。
定期的に家の様子を見てもらうことで、防犯上のリスクや家の劣化の問題をある程度解決できます。
海外赴任中の空き家管理の流れはこちらです!
家を綺麗にしておく
空き家にすることを決めたら、できる限り家を綺麗にしておきましょう!
- 使わない物は全て処分
- なるべくすき間を作らない
- 雨漏り等が気になる箇所は直しておく
などの対応により、劣化のスピードを遅くすることができます。
管理をお願いする人を決める(業者選定)
次に、管理をお願いする人や業者を決めます。
近くに住んでいる家族・親戚で信頼できる人がいれば、その人に頼んでもOK!
ただ、プロではないので、「水を流してくれたらOK」・「汚すぎなければヨシ!」など、期待するのは最小限に留めておくのがお互いの為になる気がします。
プロにお願いする場合は、「留守宅管理」「空き家管理」などのキーワードで検索。
管理費用や内容、口コミ等をチェックし、信頼できそうな業者を選びます。
留守中に何が起きるか誰にも分からないから、なるべくプロに頼むのがおすすめ!
ここでも必ず2社以上を比較してね!!
業者との打合せ&契約
業者がある程度決まったら、自宅に来てもらい、契約内容等を確認します。
お互いの条件が一致すれば、契約に進みます。
必要な道具を準備する
掃除・草むしりなど、やってほしい内容に合わせて、必要な道具があれば準備しておきます。合鍵も渡します。
それぞれの道具の場所について、きちんと伝えてくとスムーズに対応してもらえます。
管理報告を聞く
定期的な報告はもちろん、緊急時の連絡がある場合も。業者の電話番号は事前に必ず登録しておくのがおすすめです!
海外赴任中の持ち家はどうする?【わが家は空き家を選択!】
せっかく持ち家に住んでたのに、海外赴任が決まってしまった…。
「家を買うと赴任が決まる」なんて言ってた時代もあったよね…
頭を抱える持ち家問題ですが、家族の価値観に沿って考えると、答えは意外と早く見つかるかも…!
- 売却→帰国後に引っ越したい人
- 賃貸→家の劣化が何よりもイヤ&一時帰国時に住む場所がある人
- 空き家→他人に住まれたくない&一時帰国中の家が欲しい人
におすすめ!
わが家の場合は、
家族は仕方ないけど、他人に汚されるのは耐えられない…(ぷち潔癖)
他人の動きに振り回されたくない。あと、知らない人が使った水回りを利用するのがイヤだ…
という理由から、空き家にすることが一瞬で決まりました。
どの選択肢を選んでも、全部正解。
なによりも大切なのは、家族全員が納得できるまで考えることです。
一生付き合っていく家族&持ち家のこと。
考えることはたくさんありますが、これからの人生が楽しくなる選択肢が見つかることを願っています!